近年の植林キューバンマホガニーのことを黄金期(18~19世紀)の西インド諸島周辺産、通称「9番」と区別するため「7番」と呼んでいます。ちなみに「8番」はフロリダや西インド諸島産などにわずかに現存する濃いDNAを受け継いだ個体を指します。(すべてFWの独自見解、スラングです)
こちらはその7番の中でも薄っすらビーズウイング杢の美麗材。軽くて色も淡いです。(パラオ産)
これは7番の中でもかなりハイブリッド化が進んだように見える個体(伝承ジャマイカ産)です。ハイブリッドといえば聞こえがいいですが、つまりオオバマホ(ホンジュラスマホ)との交雑種です。この手は着色して使うことが多いようです。(最初から着色されていることもあります)
これは数少ない8番、ハリケーンによる倒木材をレスキューしたものです。7番に比べるとうんと赤みやシルキー感が増します。
これらすべてをキューバンマホガニーと称します。でも、こんな分類をしているのはFWだけですのであくまで参考に留めてください。
当店の材が何番に当たるか気になる方は都度お問い合わせください。
幻ラインは・・・各自ご判断ください。
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おやぴん (日曜日, 23 2月 2020 14:11)
こんにちは。
とても有益な分類だと思います。
いやあ、これだから楽器店で最近見かける「幻のキューバンマホ1ピース材!」とかいってエレキが売られてますが、どうも困惑します・・・。
結局、業者(店)は、幻(17世紀以前とか)のリクレイムド材だと証明しているわけでなく、近年の植林物、成長が早いので、あちこちの国で若齢の材を使ってる可能性が大きいのでしょうか。
たしかに、原木が赤色が強くなく、白っぽいのです。しかも完成品が赤色になっていますから。
たしかにキューバンはキューバンの遺伝子なんでしょうが、
ニューハカランダと同じで、結局、希少性を売りに購買者が手を出してしまう。
音が良ければいいのか、希少性に満足する価値観の違い、人間の欲望・・・・、
いろんな事を考えてしまいます。こちらで様々な情報を得れれるので冷静な視点だけは持っていたいです。
まあ、冷静に考えれば、そう簡単に真の本物のキューバンなんて使用できるわけもないのでしょう。
FINEWOOD (日曜日, 23 2月 2020 21:11)
おやぴんさん、コメント有難うございます。
近年のキューバンマホガニー植林材がトーンウッドとして劣るわけではなく、適材適所で使えば良質のマホガニーであることに間違いはありません。そして、古いリクレイム材が最高品質で万能ということでもありません。
そんな中、キューバンマホガニーと称する材をすべて「幻」とか「希少」と謳って商行為を行うのはいかがなものかと考えております。当店のお客様やブログの愛読者様には、どのような「キューバンマホガニー」があるのか知っていただくために書いた文章でした。
おやぴん (日曜日, 23 2月 2020 21:20)
アドヴァイスをありがとうございます。
そうでした。採用される木の部位でも重さも違うといいますし、一括りで音の良し悪しも語れませんね。
奥がとても深いものだと思えました。
勉強になります。