以前紹介した半丸太のサンプルが入荷しました。前回の輸入時(約5年前)は非CITES材でしたが、今回はしっかり書類を用意してもらいました。
直径200mmあれば大径の部類ですので、まずまずの太さ(平均150mm)といえます。芯ワレは想定内、問題は歩留まりです。色はサーモンピンク系から朱系まで数タイプあります。
今回、気づいたのはこの木の学名についてです。多くのサイトや木材書にはチューリップウッド=Dalbergia frutescensと記されています。しかしながら、今回入荷分も含めて、これまでFWが扱ってきたものは、どうやらDalbergia decipularisが正解のようです。どちらもブラジル産で英名「チューリップウッド」と呼ばれているのが混乱の発端ですが、その明確な差異を記した資料は見当たりませんでした。今まで個体差(結構、色や物性で差があります)だと思っていたのが、種の違いなら話は簡単なのですが・・・
10.20追記
Dalbergia frutescensは灌木(幹が太くならない低木)なので、木材資源にはならないのでは?との情報をいただきました。ということで、一般的に流通するチューリップウッドはDalbergia decipularisということでほぼ確定のようです。
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