ネック・プレート

デタッチャブルネックとボディをジョイントする際に使う金属プレートですが、これを木製で作って実験したことがあります。

今からおよそ10年前、盟友井戸沼尚也氏のデジマートマガジン連載「地下実験室」の企画でした。

氏の連載は大好評で、後に単行本化↓されました。

当該ページはこんな感じです。

結構、マジに作ってる
結構、マジに作ってる

この実験のおかげで、今でも(今日も)たまに木製ネックプレートについてのお問合せをいただきます。

実験結果によると音質評価も悪くなく、これが商品化できれば私も濡れ手にバブルでした。しかし致命的な欠点があり、その野望は成就しませんでした。ネジを普通に締め付けるともれなく木が割れますし、最悪の場合ネジが緩んでネックとボディが分離します。

見た目だけなら、金属プレートに薄板ないし突板を化粧板として接着すればよかです。

音響的なアドバンテージはありませんが、ウッディな気分が増すことうけあいです。

モノには適材適所があることを痛感した思い出です。

BRWギター指板

残り少なくなったので、バックヤードから少々追加しました。

この先の予定は・・・こればかりは時の運まかせになりそうです。

こちらでお求めください。

YOKOHAMA MUSIC STYLE 2025

いよいよ今週末に迫ってまいりました。(今回から春開催に変更)

FWは出展しておりませんが、当方ゆかりの木はどこかにあるはずです。

ぜひご観覧ください。

詳細はフライヤーをクリック
詳細はフライヤーをクリック

ターキッシュ・ピスタチオ

の、ペンブランク材を追加しました。

トルコの農園で更新された木を資源としています。

ピスタチオグリーン!
ピスタチオグリーン!

ピスタチオはそのままつまんでもアイスでも美味しいですよね。

ぜひペンでもご賞味ください。

新着スプルース

前回仕入れたのがいつだったか忘れるほどご無沙汰のアディロンダック・レッドスプルースです。

初めてのサプライヤーさん(本業はルシアー?)なので、先ずはサンプルとして数セット買ってみました。

FWでは、レッド種についてオールドグロウス材(原生林)として販売されているもの限定で扱っています。

こちらでお求めください。

ライトカールな、

ハワイアンコア・ウクレレセットをアップしました。

胸焼けしそうなハイカールと違って価格もライトです。

ソーマーク(鋸刃痕)に騙されないで
ソーマーク(鋸刃痕)に騙されないで
磨くともう少しギラつくかも
磨くともう少しギラつくかも

ハリがあって、比重も低めでトーンウッドとして期待が持てそうです。

末端では3Aグレードとかに特進するかもしれません。

サイズがぎりぎりなのでカレンダーの裏面とかでシミュレーションしてくださいね。

こちらでお求めください。

チューリップウッド

日ごとに春らしくなってきたせいか、チューリップウッド(Dalbergia decipularis)が人気です。

 すべての手持ち在庫を並べましたのでご覧ください。

半丸の割りっぱなしですので色が分かりづらいかもしれません。

両木口の写真も載せていますので併せて見分ください。

この木を切っていると爽やかなフローラル香が漂い、気分を上げてくれます。

ダルベルギアってみな個性的でほんと好きです。

銀座4丁目地下1階

都心に出た際にユニークな展示イベントを観ました。(今月19日まで開催中)

丸太1本をチェーンソーなどで加工した本棚やスツール、小品などがありました。

元丸太アート 写真はCasa BRUTUSより
元丸太アート 写真はCasa BRUTUSより

彫刻家具、絨毯、本がシャレオツな空間に散りばめられています。

中央に鎮座する霧島杉の展示台も見ものです。2枚の長板は時計の長針、短針をイメージしているので回転するそうです。さすが和光さん。

展示品はすべて購入可能ですが、値札の桁数はしっかりご確認ください。

BRWわがまま材

上下合わせのエレキトップ材、違和感なさそうでありそうな、トップサイズに合わせてボディバックを作ってください。

推定1920年代ブラジルアンティーク家具テーブルトップからリクレイムしたものです。

在りし日の姿、すでにバラされていますが
在りし日の姿、すでにバラされていますが

下のブックマッチトップ材は、捻れがひどいのでアウトレット特価です。避けられなさそうなワームホールもあります。

この手の杢は縞が縦方向に揺れて、水が流れ落ちているように見えることから「ウォーターフォール(滝の意)」と申します。(別名ソバージュ杢)

ブラジル・イグアスの滝
ブラジル・イグアスの滝

いずれも、サイズ・コンディション等を現物確認のうえお求めいただきたいのでウェアハウス限定販売しております。(通販応相談)

ついでですが、アフリカのブビンガにも同じような杢があります。(発現頻度は>ローズ系)

参考:アフリカ・ヴィクトリアの滝
参考:アフリカ・ヴィクトリアの滝

ホリー・ワイド&プレミアムグレード

エレキのトップボードに使える幅広材が少量ですがスポットで買えました。

厚みが30mm強あるので、挽き割ってアーチでもドロップでもとれそうです。

いつもの美白プレミアムグレードです。

こちらでお求めください。

挽割り済みのトップ材はこちらでどうぞ。

本場のピスタチオ

トルコ産(オーチャードもの)のプレカット材が入荷しました。

いつもは米カリフォルニア産を買っていましたが、原産地に近い本場のそれはどんなもんでしょうか。

アコギB&S
アコギB&S

枯れたピスタチオグリーン、複雑に揉めたフィギュアドが目を惹きます。

ウォルナット然り、ターキッシュは杢の構築に深みを感じます。

アコギ材はB&Sで2セットあります。

こちらはエレキトップ材

ペンブランクも18インチ長のターニング材から切り出す予定です。

約100本は出来るはず、少々お待ちください。

下はカリフォルニア産のグラフテッド材、この重合部分はお豆系ウッドならではの恵みです。

オールドストック材

先日引き取ったワンピースのエレキボディ材を売り場に並べました。アルダー スワンプアッシュ

はっきりした年代は不明ですが、客観的な話を総合すると昭和時代に輸入された材だと思われます。

完成品であれば、そろそろヴィンテージと呼ばれ始める年代ですが、材としては新品!です。

アルダー・ギター用
アルダー・ギター用
スワンプアッシュ・ベース用
スワンプアッシュ・ベース用

完全数量限定材です。

時間をお金で買ってください。

天然発色メイプル

ビッグリーフ種などソフトメイプルによく見られるオレンジ発色個体です。

芯周辺の一部が薄汚れたように変色する偽芯(ギシン)と違い、全体が朝焼けのように色付いています。(これも偽芯の一種?)

何枚か入荷した中に1枚だけ混ざっていました。

ご興味ありましたらお問い合わせください。

こんなギターができるかも。

アンボイナバール

極小粒が密集した部分、FWではこの手をクラスターバールと呼んでいます。あの感染症で広く使われたワードですが毒気はありません。

曲面になれば粒の流れ、動き、揺らめきがさらに引き立つこと必至です。(苦手な方、ごめんなさい)

”こぶもく”とか言わないでね
”こぶもく”とか言わないでね

追記:即日お買い上げいただきました。

白くて軽いの♡

昭和時代~の古いボディ材料がたくさん入荷しました。

近日リタイアされる楽器工房主から在庫を処分する旨直々に電話をいただき馳せ参じた次第です。

1Pスワンプアッシュ&アルダー
1Pスワンプアッシュ&アルダー
各種成型材も
各種成型材も

早くすっきりさせたいご意向でしたので、四の五言わず、差し出されるものをほぼ全量いただきました。

数十年以上の年月を経た材ばかりですので、大事に扱い、次世代の製作者やプレーヤーのために活かせればと考えております。

余談ですが、以前、「廃業ギターメーカーの材料倉庫突入」と称して動画をあげたところ、「このオジ(FWのこと)は廃業した会社でどうしてこんなにウかれているのか」的なコメントをいただいたことがあるので、今日は一応神妙な顔つきで持ち出し作業したことを申し添えます。

サップ付きAFブラックウッド

粗木材の量り売りを始めます。

色、杢、欠点の多寡にかかわらず、「重さkg×単価(2,800円税・サ込み)=お代」になるざっくり方式です。

割れ、入り皮、穴が多いので楽器材など広い平面で使うには適しません。

細かくしてターニング材料など小物細工におすすめします。

赤ちゃん体重測定器で丁寧に計測しましたが多少の誤差はご容赦ください。

ホワイトコア

辺材とはいえ、これだけフィドルバックな杢がノっていると何かに使いたくなります。

強度的には心材と異なりますが、装飾やアクセント的に使う分には問題ないでしょう。

木表
木表
木裏
木裏
木口 心35:辺65
木口 心35:辺65
心材側木端
心材側木端

お客様所有の逸材でした。

ヘッドストックベニア

良さげな材が集まっております。

わずかなスペースですが主張しませう。

※当店のヘッドストックベニアは突き板ではなく、すべて製材した挽き板です。

ハワイアンコア
ハワイアンコア
ココボロ
ココボロ
BRW
BRW
ホリー
ホリー

お求めははこちらでどうぞ。

赤い悪魔

かつてアンティークなキューバンマホガニーを指してこう呼んでいましたが、この木も相当悪い魔力を発しています。

18mm角のペンブランク材です。

チューリップウッド濃口
チューリップウッド濃口

中濃、淡口もラインナップしておりますが、人気No1はこの濃口です。

色の濃度、彩度、白地との分量バランス等は、あくまでお好みですが、個人的には白地が美しく、コントラスト鮮やかな個体に惹かれます。

売り場ページには4面から撮った写真を掲出しています。

ペンとして丸く削られた姿を想像してお選びください。

○○界のエルメス

この手のキャッチコピーは、みな外野がつけるものですが、コーヒー界のそれをもらいました。

モロッコのブランドだそうで、どんなお味か楽しみです。

馬車珈琲
馬車珈琲

そういえば、エルメスご本家(財団)からこんな本が出ています。

様々な視点から「木」を深掘りされており、専門家向けでない点もナイスです。

そのうち中古本で買おうと思っていたら、格好の転売アイテムになっていました。定価の10倍以上もあります。

どなたかお持ちの方いらっしゃいましたらお借りできませんでしょうか?借りパク転売は絶対にしませんので。

よろしく哀愁です。

過去イチコア・最終分譲

FW始まって以来のまとまった最良バッチウクレレ材も残りわずかになってしまいました。

グレードで言うところの3A、4A、5A(10段階じゃないよw)が揃っています。

25年以上シーズニングされたハイグレードコアってそうあるもんじゃないとですよ。

いつも無くなってからお騒ぎになるMさん、くれぐれもある内に買っておいてくださいね。

こちらでお求めください。

オールド・ジャーマンスプルース

この感じでギターサイズだったらマンセーなのですが、今回はウクレレサイズで堪忍してください。

推定1970年代に買われた廃業製作家さんからのレガシー材です。

もはや無機物のような質感、宙に浮かんばかりの軽さ、これがシーズニングちゅうやつですかね。

こちらでお求めください。

キルト再び

上物メイプルの入荷が続きます。

この木に限らず、杢グレードの高い材への需要は世界的に高く、価格も強気で流通しています。

1ドル80円時代が懐かしいですね。確かここ30年で2度ほどあったと思うので3度目期待します。

超ミクロ発想ですが、今の半額で売れるので。

こちらでお求めください。

ボックスエルダー

ピンキーな集団が入荷しました。

プレカットされたものを買いましたので木柄のバリエーションも豊富です。

エレキ用ドロップトップ材がメインですが、一部は挽き割ってウクレレサイズを作る予定です。

ご興味ありましたらお問い合わせください。

クラックド・カマゴン

縞黒檀の一種、カマゴン(Diospyros discolor)です。

原産地フィリピンのタガログ語そのままで流通しています。

赤茶ベースに褐色の縞が入るのが特徴です。

t7~10mm
t7~10mm

原板の保管状態が悪く、全体にクラックしていますが、ウクレレ指板など良いところ取りで使えそうです。

ご興味ありましたらお問い合わせください。

普段使いのハワイアンコア

本日は、がんばりすぎないハワイアンコアの紹介です。

このグレードの主な用途は家具や内装向けですが、古いM社ギターなどもこんな感じでしたよね。

ウクレレ材売り場にございます。

コンサート用トップ,バック&サイド
コンサート用トップ,バック&サイド

単品もございます。

サイド材 or ソプラノボディ用単品
サイド材 or ソプラノボディ用単品

一方、こちらは3M社のダイノックフィルム最上位「プレミアムウッド」シリーズからハワイアンコア板目です。2024年新発売!

価格はスタンダードのファインウッドシリーズにくらべて1.5倍程度のようです。

ダイノックフィルムというのは、裏面に粘着剤がついた塩ビ製フェイクウッドですが、パッと見、ほぼ化けています。

PW-2327MT ハワイアンコア板目
PW-2327MT ハワイアンコア板目

加工性やメンテの容易さ、耐久性はリアルの比じゃないです。

広い面積で使うことを考えると縞目がおだやかな板目セレクトも正解ですね。

メイプルネック&BRW指板

これとこれを買えば、とてもスペシャルなギター作れることあるよ。

規制前に伐採された認証材になります。

ブラジリアンのアコギB&Sセットは、輸出入書類が揃い次第入荷予定です。

ただし彼の国のお役所仕事は、まったく先が読めないので気長にお待ちください。

自作スピーカー

ユニットの高評価につられて専用設計の製作キットを買ってしまいました。

他にも持っていて、また買うの?と激しい叱責の声が聞こえてきますが、いくつあっても新しい出会いが欲しいのです。(典型的な浮気性)

接着段差できる自信あり
接着段差できる自信あり

箱素材は定番のMDF12mm板、この素材もずいぶん高価(非高級)になりました。

オプションでバーチ合板の選択もあったのですが、価格差ほどのアドバンテージはなさそうなので却下、素材より設計に賭けてみます。

仕上げをオイルや外壁のような着色だけで済ます人もいますが、私のオーディオは見た目がかなりのウェイトをしめますので、今回もブラジリアンの厚突板を貼る予定です。結果次第ですが、ユニットをもう1セット買って、アンティークマホ(もちソリッドで)の箱も製作したいと思います。

昭和枯れブラジリアン0.6mm
昭和枯れブラジリアン0.6mm
地味系BRW
地味系BRW

トレファイド vs ノーマル

どちらも柾目のシュガー(ハード)メイプルです。

FWはシンカーやサルベージ、リクレイム材が好物でして、トレファイドものにはあまり食指が動かないのですが、お問合せはよくいただきます。

この加工、確かに物性が安定してタフな環境でも使えるネックができるとは思うのですが・・・。

色もお好みです。

実測含水率はトレファイド材(超強制乾燥)約5%、ノーマル材(自然乾燥)は約12%です。自然乾燥だけでここまで落としきるのも凄いです。

まったく話が変わりますが、ジョン・サイクス亡くなったのですね、享年65。

プレイはもとより見た目が抜群に格好良かったです。

唯一見たライブではフィル・リノット(いつの頃からかライノット)より下手の彼ばかり見ていました。

ホリーウッド

lumber売り場がカラになったので、とっておきの自家用を出しました。

欠点が少ない、プレミアムグレードです。

白って200色あんねん by アンミカさん
白って200色あんねん by アンミカさん

この木は、工芸品などの象牙代替材として人気があります。

楽器材ですと、エレキ系トップ材はもとより、バインディングやオーナメントなど装飾部材としてアイボロイド的役割を果たします。

こちらでお求めください。

ポメリサペリ

フランス語の ”pommelé”=「うろこ雲に覆われた」、「まだらな」なサペリです。

細かいそれが全面に出ています。

ソプラノ#1
ソプラノ#1
ソプラノ#5
ソプラノ#5

キルトメイプル

去年暮れに奮発してビッグリーフの上等を数枚仕入れました。

t2インチオーバーでも表裏びっしりキルってます。

アーチドトップで使われることも多いので、このまま並べておきます。

こちらでお求めください。

マホ角材

ウクレレのネックなどにいかがでしょうか。100mm角以上あります。

贅沢にワンピース2本分?、いやこの時代もう少し細かく木取るのもアリかと思います。

ネック見本は14Fジョイントソプラノ用
ネック見本は14Fジョイントソプラノ用

腕に覚えのある方は、美顔を彫るも良しです。

お求めはこちらでどうぞ。

サーペンティン・オーク

暮れに紹介した蛇紋石フィギュアドを製材しました。

バンドル(パレット一束)の中に1枚だけ紛れ込んでいたと聞きました。

巳年にふさわしいニュロニョロ具合です。

お求めはこちらでどうぞ。

2025

新年明けましておめでとうございます。

皆様にとって素晴らしい年になりますことを祈っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。