デタッチャブルネックとボディをジョイントする際に使う金属プレートですが、これを木製で作って実験したことがあります。
今からおよそ10年前、盟友井戸沼尚也氏のデジマートマガジン連載「地下実験室」の企画でした。
氏の連載は大好評で、後に単行本化↓されました。
当該ページはこんな感じです。
この実験のおかげで、今でも(今日も)たまに木製ネックプレートについてのお問合せをいただきます。
実験結果によると音質評価も悪くなく、これが商品化できれば私も濡れ手にバブルでした。しかし致命的な欠点があり、その野望は成就しませんでした。ネジを普通に締め付けるともれなく木が割れますし、最悪の場合ネジが緩んでネックとボディが分離します。
見た目だけなら、金属プレートに薄板ないし突板を化粧板として接着すればよかです。
音響的なアドバンテージはありませんが、ウッディな気分が増すことうけあいです。
モノには適材適所があることを痛感した思い出です。
前回仕入れたのがいつだったか忘れるほどご無沙汰のアディロンダック・レッドスプルースです。
初めてのサプライヤーさん(本業はルシアー?)なので、先ずはサンプルとして数セット買ってみました。
FWでは、レッド種についてオールドグロウス材(原生林)として販売されているもの限定で扱っています。
こちらでお求めください。
ハワイアンコア・ウクレレセットをアップしました。
胸焼けしそうなハイカールと違って価格もライトです。
ハリがあって、比重も低めでトーンウッドとして期待が持てそうです。
末端では3Aグレードとかに特進するかもしれません。
サイズがぎりぎりなのでカレンダーの裏面とかでシミュレーションしてくださいね。
こちらでお求めください。
日ごとに春らしくなってきたせいか、チューリップウッド(Dalbergia decipularis)が人気です。
すべての手持ち在庫を並べましたのでご覧ください。
半丸の割りっぱなしですので色が分かりづらいかもしれません。
両木口の写真も載せていますので併せて見分ください。
この木を切っていると爽やかなフローラル香が漂い、気分を上げてくれます。
ダルベルギアってみな個性的でほんと好きです。
都心に出た際にユニークな展示イベントを観ました。(今月19日まで開催中)
丸太1本をチェーンソーなどで加工した本棚やスツール、小品などがありました。
彫刻家具、絨毯、本がシャレオツな空間に散りばめられています。
中央に鎮座する霧島杉の展示台も見ものです。2枚の長板は時計の長針、短針をイメージしているので回転するそうです。さすが和光さん。
展示品はすべて購入可能ですが、値札の桁数はしっかりご確認ください。
上下合わせのエレキトップ材、違和感なさそうでありそうな、トップサイズに合わせてボディバックを作ってください。
推定1920年代ブラジルアンティーク家具テーブルトップからリクレイムしたものです。
下のブックマッチトップ材は、捻れがひどいのでアウトレット特価です。避けられなさそうなワームホールもあります。
この手の杢は縞が縦方向に揺れて、水が流れ落ちているように見えることから「ウォーターフォール(滝の意)」と申します。(別名ソバージュ杢)
いずれも、サイズ・コンディション等を現物確認のうえお求めいただきたいのでウェアハウス限定販売しております。(通販応相談)
ついでですが、アフリカのブビンガにも同じような杢があります。(発現頻度は>ローズ系)
極小粒が密集した部分、FWではこの手をクラスターバールと呼んでいます。あの感染症で広く使われたワードですが毒気はありません。
曲面になれば粒の流れ、動き、揺らめきがさらに引き立つこと必至です。(苦手な方、ごめんなさい)
追記:即日お買い上げいただきました。
昭和時代~の古いボディ材料がたくさん入荷しました。
近日リタイアされる楽器工房主から在庫を処分する旨直々に電話をいただき馳せ参じた次第です。
早くすっきりさせたいご意向でしたので、四の五言わず、差し出されるものをほぼ全量いただきました。
数十年以上の年月を経た材ばかりですので、大事に扱い、次世代の製作者やプレーヤーのために活かせればと考えております。
余談ですが、以前、「廃業ギターメーカーの材料倉庫突入」と称して動画をあげたところ、「このオジ(FWのこと)は廃業した会社でどうしてこんなにウかれているのか」的なコメントをいただいたことがあるので、今日は一応神妙な顔つきで持ち出し作業したことを申し添えます。
粗木材の量り売りを始めます。
色、杢、欠点の多寡にかかわらず、「重さkg×単価(2,800円税・サ込み)=お代」になるざっくり方式です。
割れ、入り皮、穴が多いので楽器材など広い平面で使うには適しません。
細かくしてターニング材料など小物細工におすすめします。
赤ちゃん体重測定器で丁寧に計測しましたが多少の誤差はご容赦ください。
辺材とはいえ、これだけフィドルバックな杢がノっていると何かに使いたくなります。
強度的には心材と異なりますが、装飾やアクセント的に使う分には問題ないでしょう。
お客様所有の逸材でした。
良さげな材が集まっております。
わずかなスペースですが主張しませう。
※当店のヘッドストックベニアは突き板ではなく、すべて製材した挽き板です。
お求めははこちらでどうぞ。
かつてアンティークなキューバンマホガニーを指してこう呼んでいましたが、この木も相当悪い魔力を発しています。
18mm角のペンブランク材です。
中濃、淡口もラインナップしておりますが、人気No1はこの濃口です。
色の濃度、彩度、白地との分量バランス等は、あくまでお好みですが、個人的には白地が美しく、コントラスト鮮やかな個体に惹かれます。
売り場ページには4面から撮った写真を掲出しています。
ペンとして丸く削られた姿を想像してお選びください。
FW始まって以来のまとまった最良バッチウクレレ材も残りわずかになってしまいました。
グレードで言うところの3A、4A、5A(10段階じゃないよw)が揃っています。
25年以上シーズニングされたハイグレードコアってそうあるもんじゃないとですよ。
いつも無くなってからお騒ぎになるMさん、くれぐれもある内に買っておいてくださいね。
こちらでお求めください。
この感じでギターサイズだったらマンセーなのですが、今回はウクレレサイズで堪忍してください。
推定1970年代に買われた廃業製作家さんからのレガシー材です。
もはや無機物のような質感、宙に浮かんばかりの軽さ、これがシーズニングちゅうやつですかね。
こちらでお求めください。
上物メイプルの入荷が続きます。
この木に限らず、杢グレードの高い材への需要は世界的に高く、価格も強気で流通しています。
1ドル80円時代が懐かしいですね。確かここ30年で2度ほどあったと思うので3度目期待します。
超ミクロ発想ですが、今の半額で売れるので。
こちらでお求めください。
ピンキーな集団が入荷しました。
プレカットされたものを買いましたので木柄のバリエーションも豊富です。
エレキ用ドロップトップ材がメインですが、一部は挽き割ってウクレレサイズを作る予定です。
ご興味ありましたらお問い合わせください。
縞黒檀の一種、カマゴン(Diospyros discolor)です。
原産地フィリピンのタガログ語そのままで流通しています。
赤茶ベースに褐色の縞が入るのが特徴です。
原板の保管状態が悪く、全体にクラックしていますが、ウクレレ指板など良いところ取りで使えそうです。
ご興味ありましたらお問い合わせください。
本日は、がんばりすぎないハワイアンコアの紹介です。
このグレードの主な用途は家具や内装向けですが、古いM社ギターなどもこんな感じでしたよね。
ウクレレ材売り場にございます。
単品もございます。
一方、こちらは3M社のダイノックフィルム最上位「プレミアムウッド」シリーズからハワイアンコア板目です。2024年新発売!
価格はスタンダードのファインウッドシリーズにくらべて1.5倍程度のようです。
ダイノックフィルムというのは、裏面に粘着剤がついた塩ビ製フェイクウッドですが、パッと見、ほぼ化けています。
加工性やメンテの容易さ、耐久性はリアルの比じゃないです。
広い面積で使うことを考えると縞目がおだやかな板目セレクトも正解ですね。
これとこれを買えば、とてもスペシャルなギター作れることあるよ。
規制前に伐採された認証材になります。
ブラジリアンのアコギB&Sセットは、輸出入書類が揃い次第入荷予定です。
ただし彼の国のお役所仕事は、まったく先が読めないので気長にお待ちください。
ユニットの高評価につられて専用設計の製作キットを買ってしまいました。
他にも持っていて、また買うの?と激しい叱責の声が聞こえてきますが、いくつあっても新しい出会いが欲しいのです。(典型的な浮気性)
箱素材は定番のMDF12mm板、この素材もずいぶん高価(非高級)になりました。
オプションでバーチ合板の選択もあったのですが、価格差ほどのアドバンテージはなさそうなので却下、素材より設計に賭けてみます。
仕上げをオイルや外壁のような着色だけで済ます人もいますが、私のオーディオは見た目がかなりのウェイトをしめますので、今回もブラジリアンの厚突板を貼る予定です。結果次第ですが、ユニットをもう1セット買って、アンティークマホ(もちソリッドで)の箱も製作したいと思います。
どちらも柾目のシュガー(ハード)メイプルです。
FWはシンカーやサルベージ、リクレイム材が好物でして、トレファイドものにはあまり食指が動かないのですが、お問合せはよくいただきます。
この加工、確かに物性が安定してタフな環境でも使えるネックができるとは思うのですが・・・。
色もお好みです。
実測含水率はトレファイド材(超強制乾燥)約5%、ノーマル材(自然乾燥)は約12%です。自然乾燥だけでここまで落としきるのも凄いです。
まったく話が変わりますが、ジョン・サイクス亡くなったのですね、享年65。
プレイはもとより見た目が抜群に格好良かったです。
唯一見たライブではフィル・リノット(いつの頃からかライノット)より下手の彼ばかり見ていました。
lumber売り場がカラになったので、とっておきの自家用を出しました。
欠点が少ない、プレミアムグレードです。
この木は、工芸品などの象牙代替材として人気があります。
楽器材ですと、エレキ系トップ材はもとより、バインディングやオーナメントなど装飾部材としてアイボロイド的役割を果たします。
こちらでお求めください。
ウクレレのネックなどにいかがでしょうか。100mm角以上あります。
贅沢にワンピース2本分?、いやこの時代もう少し細かく木取るのもアリかと思います。
腕に覚えのある方は、美顔を彫るも良しです。
お求めはこちらでどうぞ。
新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって素晴らしい年になりますことを祈っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。